萌佑会は平成13年3月に岩見沢脳神経外科としてスタートを切り、早いもので21年目を迎えることが出来ました。
当初は、脳神経外科専門クリニックとして「地域住民の脳の健康を守る」を理念に掲げ、脳卒中を中心とした脳神経外科疾患全般に対して、培ってきた知識、経験、技術を生かし、外科の原点である手術にも重きを置きながら治す脳神経外科医療を目標に全力で取り組んで参りました。しかし、目指してきたものは大規模病院のミニチュア版ではなく、クリニックならではの基本に忠実で、質にこだわった、患者本位のサービスの提供であり、悪戦苦闘しながらもスタッフと共に着実に歩みを進めて来ることができたように思います。
この間、平成17年に介護老人保健施設「ゆあみーる」、平成23年には特別養護老人ホーム「ぬくもりの郷」と2つの介護施設が法人に仲間入りしたことにより、医療と介護という萌佑会の両輪が揃うことになりました。
介護施設ができたことでクリニックのスタッフ達には一人一人の尊厳に重きを置くという介護の視点から患者をみる姿勢が自然に養われてきたとこと、また介護スタッフ達にもクリニックに確りサポートされているという安心感が生まれ仕事の幅が広がったことなど互いに良好な関係が構築され、提供するサービスの質、技術の向上は勿論、人間関係や組織力の強化にも確実につながってきたものと思っています。10年を一区切りとすると、萌佑会の第3ステージは、今、始まったばかりです。
コロナ禍という予期せぬ事態により世の中の歯車は狂い、医療・介護ニーズの変化も一気に加速され、まだまだ先のことと油断していた人口減少社会の影響も現実味を帯びつつあります。
改めて萌佑会(ほうゆかい)という法人名の由来「右手で優しく人を抱く気持ち(佑)がスタッフ達に芽生えてほしい(萌)」に立ち返り、医療と介護の連携強化に取り組むことで、一筋縄ではいかない厳しい時代だからこそスタッフ達が誇りを持って働ける、遣り甲斐の感じられる法人作りに向けて挑戦をしていきたい。そして10年後には、スタッフみんなと一緒に達成感が味わえる萌佑会でありたいと考えています。